理系の国立大学・院を卒業し早数年、今は平々凡々なサラリーマンをやっております。世の中のためになることはなんだろうか、持続可能な社会はあるのだろうか、そんなことを考えながら生きています。
ブログを書く理由
理由はたったひとつ、「発信することを生業をしたいから」。
まだまだ経験の浅い私ですら、日本の社会には問題が溢れていると感じざるを得ない。調べれば調べるほど情けないことばかりで、あきれ返ってしまう。
雇用の流動性に制限を課す日本の法律。参加意欲が全く湧き出てこない腐敗した日本の政治。地を這う日本の経済成長率と物価指数。そして全く上がらない給与。挙句の果てに敗戦を正当化しようとし、難民は受け入れず、「化石賞」と後ろ指を差される。諸外国からはどのように見られているのか。それとも、突然命を取られることがないだけマシなのか。
もともと私は生きづらさだとか、不幸せだとか、不条理だとか、この日本社会に問題意識を持って生きて来なかった。日本や日本人が大好きで、家族や友達と過ごす時間があったかくて暮らしやすくて、こんなに幸せな生活をさせてくれる社会に対して大人になったら絶対に恩返しをしなきゃと思っていたくらいだ。
巷では、「考え方を変えれば自分は幸運に恵まれていて、幸福だと感じることができる」などという本も存在している。私はこんなの本を「まやかしだ」と一蹴してしまいたくなるタイプだったが、まさか自分が生まれながらにしてまやかしだらけの社会に暮らしていただなんて疑いもしなかった。
この歪みまくった社会をより良いものにするには、途轍もないエネルギーが要るはずだ。私が記憶しているだけでも日本には二千年以上の歴史があるからそれだけの積み重ねがあるだろうし、過去を重んじる年功序列の考え方が自分自身を強く拘束しているだろう。
私は、自分ひとりの力ではどうしようもないから、どうやって有利に生き抜くかを考えるのはごく自然なことだと思うし、そうやって人生を設計する人たちのことを否定するつもりはもちろんない。自分が影響を与えることができる範囲をよく理解し、狙いを定めて自分の時間を投下する方針も賢いと思う。
でも、私は日本を諦めたくない。じゃあどうしたら良いか? ・・・残念ながら今の私には分からない。でも一つだけできることがあるとすればそれは、発信すること。世の中には課題があり余っているから、私が発信することが無くなる、なんてことにはならないだろう。
もし私の記事を見かけて何か刺激を受けることがあれば、ほんの少しでいいから立ち止まって考えてみてほしい。そしてできれば、あなたのできる範囲でアクションを起こしてほしい。学校や職場や家庭で話題にしてくれても、SNSで拡散してくれても、サイト上でコメントを打ち込んで議論してくれてもいい。すべてのアクションは、あなたが世の中をより良くしたいと考えたが故のアクションだと信じているから。そのアクションはたった一歩かもしれないけど、確実に社会を前進させる一歩なんだ。
プロフィール
栃木県宇都宮市に生まれる。県立宇都宮高等学校卒業後、東京工業大学に入学。大学同窓会組織の学生団体に所属し数百社規模の学内就職合同説明会のプロジェクトリーダーを務めるなど、闊達で意欲的な学生生活を過ごす。電気電子工学科を卒業し、東京工業大学大学院へ入学。文部科学省が所管する大学教育プログラムに身を置き、科学技術の領域を超えて様々な刺激を受ける。原子核工学専攻を修了し、国内重電メーカーに設計職として就職。