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ほんの、紹介-首都感染

投稿日:2021年3月12日 更新日:

SF? サスペンス? いいえ、現実です。

新型コロナが流行りだして大変売れ行きが好調と言われるこの作品。フィクション作品ではあるのですが、今となっては、どうしてもフィクションと言い切れない気持ちがします。何故かって? 恐ろしい話ですが、不思議なリアリティを感じるからです。

登場人物たちは未曾有の感染症と格闘するのですが、どうも他人事に思えない。新型コロナの潜伏期間がもっと長く症状が深刻になりやすかったら、日本の医療体制が今よりももっと合理化され縮小していたら、ほんのちょっと何かが違っていたら、この小説の世界が現実のものとなっていた、のかもしれません。

残念なことですが、賢く、リーダーシップのある政治家が登場するところだけは、完全にフィクションと言えるかも知れません。彼らの英断が日本を救ったように描かれていますが、ここは物語を尊重させたのでしょう。ハラハラ・ドキドキが続きますが、最後は心の落ち着きを取り戻せます。心のどこかで、「誰かの鶴の一声」や「天才」の登場を今の日本に待ち望む気持ちを芯で捉えられたような気がしました。

民主主義には集合知を活かすことができる長所がありますが、やはり緊急時は話が違うのでしょうか。独断が役に立つ(こともある)、という結論を導くことが無ければ良いのですが。

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