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【最強スキル】会社員こそ文章で伝える力を磨け

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こんにちは、マサキです。

「会社員に最も必要なものを挙げよ」と言われたとき、真っ先にコミュニケーション力を思い浮かべる方は多いと思う。しかし、私は文章で伝える力、すなわち文章力であると考えている。今回は、会社員にとって、なぜ文章力が重要であるのかを述べたいと思う。

優秀と判断されるために必要な要素は評価する側の立場で考えれば分かる

その人材に優秀な人事評価を与えるとき、根拠となるものはなんだろうか。

最も分かりやすいのは、その人材が立てた売上だろう。単純に比較すればよさそうだ。

他にも、同様の仕事を複数人でこなしている場合などは、その担当者間での優秀さは比較しやすいだろう(例えば、Aさんは週当たり30個、Bさんは週当たり20個、同じ品物を作るならば、Aさんの方が優秀である、ということ。もっとも、賢い人材配置だとは言えないし、繰り返し作業なら機械に担当させる方が速くて正確だろうが)。

では、一つの売上を立てるために大勢の社員が協力しなければならない業種だったら、どうだろうか。すべての人材が優秀だと言ってすべての人材を昇給させることは、大凡ありえないだろう。

また、売上に直結しない仕事の場合はどうだろうか。すぐに思いつくのは、会計担当だ。監査役からお叱りを受けた場合、会計担当が優秀でなかったと分かるが、そうでなければ必ず優秀だと言えるだろうか。

その他、人事担当者はどうだろうか。例えば、その人材が優秀な新入社員を採用できたとして、その新入社員が優秀だと組織に認められるまでに長い時間がかかる。その間、その新入社員を採用した人材は、優秀だと認められることはないのだろうか。

私は、人材の優秀さは所属組織内で相対的に決まるものであり、その比較の尺度は多種多様であるが誰が見ても分かりやすい事柄である場合には評価の強力な拠り所になる、と考える。

はたまた、その人材のゴマすり力だろうか。

確かに、ゴマすりにより上司の気分は良くなるだろう。しかし、その上司がその人材を適切に評価できるだろうか(無論、ゴマすり力以外のポイントを評価してもらう必要がある)。もしくは、その上司は社内での評価が低く、発言の信用度にかけていたとしたら、やはりその人材は組織から認められるだろうか。信頼関係が築けない上司の下では、途端に優秀でなくなるのだろうか。

私は、ある人材が特定の人からは評価されていても、組織の中で評価されているとは限らない、と考える。特に、人事評価は給料(会社からすれば、出費)に直結するものであるので、複数人で決めているだろう。

優秀な人材であるかどうかは文章を見れば分かってしまう

私の意見では、文章力があることが、優秀な人材であることの条件である。

その人材が優秀かどうか判断するために、共通見解が得られやすい指標が用いられる。その指標とは、言語能力だ。組織には多種多様な人材が集まっているが、ほとんどの人材は、言語能力を備えている。さらに、比較する側(会社でいえば、上級職)も言語能力を備えており、良し悪しの判断に共通見解が得られやすい。故に、その人材が優秀であることを複数人で確認する比較的簡単な方法として、その人材が作成した資料、特に文章を見ることではないだろうか。

作成した資料に専門用語などがあっても、理解できる言語で書かれていれば、展開されるストーリーやその資料で伝えたい内容は理解できる。従って、仕事の内容が異なっていても、文章力が備わっているかどうか、文章を見れば明らかになってしまう。

音声でその人材の言語能力の良し悪しを判断することは可能だろうが、やはり文章を確認する方が簡単だろうし、複数人での確認も簡単になるだろう。何より、うまく伝わらない文章しか書けないのであれば、分かりやすいスピーチをすることは難しいだろうと考えるのが普通だ。言うまでもなく、言葉選びや話の展開を考える時間を取れるのは、文章の方だからだ。

組織に属していなくても、また上下関係が無くても、交流を深めるごとにその人が賢いかどうかなど、なんとなく伝わってしまうものである。優秀な人材は誰だろうかと意識的に選出される場合に限らず、会社員は否応なしに比較されてしまう、というのが実際のところだろう。

文章は残る

文字の発明の最大の功績は、情報を未来に伝えられることだと言えるが、まさにこのことが裏目に出ているようだ。

週報1枚書くことにも、神経を尖らせるべきだ。複数人の上司があなたの文章を読む。当然、他の社員も同様にすることを考えれば、上司たちは他の社員の文章も読むことになる。つまり、社員たちを単純比較できる状況となっているのだ。

メールは転送されやすいコンテンツである。自分の文章がいつ誰の目に触れられるのか分からない上に、自分の文章がいつの間にか転送されていることだってある。従って送信ボタンを押す前は常に慎重にならなければならない。

スライド、報告書などは尚更残りやすい。上司が分かりやすいだけでは不十分である。何故なら、例えばその資料は別の会議資料に生まれ変わることもあるし、その資料を使って上司は上司の上司や顧客に説明を行うことだってあるからだ。十数年経過した後に「あのときどうだったのか確認しろ」と、未来の社員や顧客が振り返るだろうことも容易に想像される。そのときまでに逃げ切れていれば問題ないのだが・・・。

まとめ

優秀な会社員は、文章で伝える力を鍛えている。

文章力は一朝一夕では決して身につかないが、だからこそ優秀さをアピールする武器とすることができる。日々磨いていこう。

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